学習の根幹をなすもの、それはまず国語です。
どの分野においても、国語力がなければ論理力や正確な文章の理解力が備わることはありません。たとえ勉強時間を増やしたとしても、前進することはできません。そう、得点を伸ばすことも難しいでしょう。
私は学習塾講師の経験があるので、大体の学力不足の生徒は、国語力がないことを痛感しています。
それは、家庭環境も一因となります。例えば、マンガしか読んだことがなく、家に本がないような環境では、成績が伸びにくい傾向があります。また、両親が共働きで子供の学業にあまり気を配らない場合もあります。そして、三者面談の際には驚くような言葉が飛び出すかもしれません。「この成績では行く高校が…」と。
あるいは、親があまり関心を示さず、入試直前になって突然指導を求めるようなケースもあります。しかし、そうした依頼には丁重にお断りするしかありません。
話がそれましたが、国語はすべての学問の基礎です。
一部の人々は国語を感性の領域だと考えるかもしれませんが、実際には違います。国語とは適切な推論力、すなわち論理力のことなのです。
そのため、数学のP⇒Qのような推論の基礎をより詳しく学べば、国語力も向上すると考えられます。
しかし、現状の国語の授業は教科書の指示に従うだけで終わってしまっています。これでは学力の向上にはつながりません。
だからこそ、学生たちに授業中に教科書をひたすら読むことを推奨しています。(授業を聴いても分からないと思われるので)
進んで読み進めることで、次のような進捗が見られます。
- 1回目の授業:教科書20ページまで
- 2回目の授業:教科書40ページまで
- 3回目の授業:教科書60ページまで
- 4回目の授業:教科書80ページまで
- 5回目の授業:教科書100ページまで
これを繰り返すことで、国語の教科書は一冊読み終えることができます。その後も読み進めながら、分からない漢字や言葉は調べ、漢字帳で練習します。授業中に内職することで、学習効果を高めます。
このような速読法を習得すれば、国語の問題集を購入してじっくりと取り組むことで、高得点を目指せるでしょう。そして、国語の得点力が伸びれば、他の教科の成績も上がるはずです。
これは頭の良し悪しとは無関係で、単なるトレーニングです。練習すれば、早く読むことができるようになるでしょう。そして、その技術を活かして、短時間で効率的な勉強が可能になります。
この手法を実践すれば、休み時間の5、10分でも十分な勉強ができるようになります。是非、この方法を試してみてください。
読書が一番、力が付くのですが、ショートショートがおススメです。
特に星新一先生の本。
ブックオフで200円程度で変えます。
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